緑内障について
初期症状がなく
気づかない間に
進行して
いきます
眼圧が上昇し視神経が侵されることで、視野が欠けたり狭くなるのが緑内障で20人に1人がなると言われています。
緑内障により欠けた視野、狭くなった視野は取り戻せません。初期は自覚症状もなく、気付かないうちに進行してしまうこともあるため、注意が必要です。
遺伝の影響もあるため、近親者に緑内障の人がいる場合は、症状がなくても検査を受けることが大切です。
こんな場合はご相談ください
- まぶしい
- ぼやける
- 視界がかすむ
- 暗い時と明るい時で見え方が違う
- 身内に緑内障の方がいる
- 近視が強い方
- 緑内障に関するTVを見て心配になった
- 健康診断で眼圧で引っかかった
検査について
眼圧検査
眼圧は普通10〜20ミリメートル水銀柱が正常範囲とされています。眼圧は日によっても、また昼と夜でも変動することがあるため、日や時間を変えて、繰り返し測定する場合があります。
眼圧が正常範囲でも視神経の障害が進行する《正常眼圧緑内障》があり、眼圧が正常範囲だから緑内障では無いとは言えません。
眼底検査
直接瞳から目の中を観察して、視神経や網膜の状態を調べる検査です。医師が直接目の中を見る場合と眼底カメラを使う場合があります。糖尿病や動脈硬化・高血圧など他の病気を発見したり、その程度を知る上でも重要な検査です。
緑内障の場合は視神経の束である視神経乳頭の中心が凹む乳頭陥凹という所見が認められます。
視野検査
見える範囲を調べる検査ですが、緑内障による視神経の障害の進行具合を見る上で、最も大切な検査です。
緑内障がかなり進行した場合は、視力検査ではよい視力が出ても、視野が狭くなりちょうど土管を通して遠くの景色を見たように、中心部以外はよく見えない状態になります。
治療方法
薬物療法
治療の基本となるのが点眼薬治療です。緑内障のタイプ・重症度・眼圧の高さなどに応じて処方します。点眼薬治療では、症例により複数の点眼薬を組み合わせる事もあります。点眼薬では効果が十分に得られない場合は内服薬を用いる事もあります。点眼をしても緑内障が進行する場合は緑内障手術(日帰り)が必要になりますが、緑内障手術は合併症のリスクもありますので、可能であれば目薬で治療をしていく事が多いです。
サプリメント
網膜の血流を増やす作用や、眼圧を下げる作用が期待できる、グラジェノックスというサプリメントを取り扱っています。
初期の緑内障や若い方で緑内障と診断された方におすすめです。
レーザー治療
急性緑内障の発作を起こした場合や、隅角検査で発作を起こす可能性が高いと診断された場合に行う治療です。
入院の必要も無く短時間で治療が完了します。
手術
術後の通院は必要ですが、日帰り緑内障手術を行うことで、社会生活への復帰が容易になりました。
白内障の進行具合によって、白内障手術との同時手術を行う場合があります。